前橋市に記録的降雪という話です。
2014年2月17日 群馬
みなさま、ニュースでご存じのとおり関東甲信越東北各地で記録的な大雪です。
御多分に洩れず我らが前橋市も大雪です。
いや、大雪なんて言葉は生ぬるい、むしろ豪雪です。
2月8日に降った雪も大変でしたが、
そんなのほんの序曲に過ぎませんでした。
なんせ120年間の観測以来の歴史を塗り替える積雪量だそうですよ。
前橋地方気象台によると、前橋の積雪は15日午前8時に73センチと1896(明治29)年の統計開始以来最高を記録。従来の最高だった45(昭和20)年の37センチのほぼ倍を観測した。草津でも午後1時に148センチと観測史上最高で、東毛地域でも記録的な大雪となった。
群馬)大雪、前橋で73センチ 観測史上最高:朝日新聞デジタル:
http://www.asahi.com/articles/ASG2H4SLLG2HUHNB00Z.html
なんですか、そのダブルスコア。
新潟県の親戚から安否確認の電話が何度もありました。
今回のって雪国の人からも心配されるほどの事態だったのですか?
ちなみに自衛隊が出動する被害も出ています。
また、高崎市箕郷町松之沢で雪崩に巻き込まれて車1台が動けなくなり、大沢正明知事が午後2時50分、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。これを受け、陸自第12旅団が隊員14人と車両3台を派遣。雪をどかして男性4人を救助した。いずれもけがはないという。
群馬)大雪、前橋で73センチ 観測史上最高:朝日新聞デジタル:
http://www.asahi.com/articles/ASG2H4SLLG2HUHNB00Z.html
相馬原の自衛官のみなさま、ありがとうございました。
2月14日の朝から降り始めておりました。
同日夜、帰宅するときには、
幹線道路のセンターラインや停止線は既に見えません。
さらに一歩入った生活道路は既に10~20㎝ほど雪が積もっていました。
こちらが運転しているのは軽自動車(しかもシャコタン)です。
スタッドレスを履いていても、
アクセルを躊躇したらカメになるリスクがあります。
誰も飛び出さないでくれっ!と祈りながら家まで帰りました。
そして、2月15日。
外はまさに冠雪の平地/Snow-Covered Plainsです。
で、雪が降ったらすることと言えば、
そう、雪かきです。
しかしここで一つ問題が。
庭いじりもほとんどせず、
雪かきなんてもちろん想定していなかったため、
うちには雪かき用のプラスチックのスコップはおろか通常の金属製のスコップすらありません。
で、見つかった得物はこれです。
「フライパーン!(ドラえもん風に)」
うちのコンロが電磁調理器(IH)になり行き場を失った古いT-fal/ティファール(取っ手も取れない)のフライパン1本が唯一の装備品です。
腰まで雪に埋もれながらフライパンで必死に道を掘り進む男。
シュールです。
見るに見かねたのか、
お隣さんが金属製のスコップを貸してくれました。
本当にありがとうございました。
自宅は旗竿地なので、
駐車場から公道まで30mはあります。
最低限人が通れる幅で道を作らなければなりませんが、
公道が復旧したときのために自動車が通過できる幅を確保しなければなりません。
とりあえず2mの幅を確保することにしましょう。
すると、どけるべき雪は、
30×3×0.73=43.8m^3です。
なんと東京ドーム3.53225806 × 10^(-5)杯分に相当します。
https://www.google.co.jp/#q=43.8m^3%2F1%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0&safe=off)
もしくは浴槽219杯分(浴槽200Lで計算)。
https://www.google.co.jp/search?q=65.7m^3%2F200L&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a#hl=ja&q=%2865.7+%28m^3%29%29+%2F+%28200+L%29+%3D&rls=org.mozilla:ja:official&safe=off
で、どけた雪をどこかに移さなければならないのですが、
両隣はもちろん他人の敷地なのでそこに雪を投げるわけにはいきません。
となるとお隣さんとの境界線ぎりぎりに積むしかありません。
2月15日6時~18時、および2月16日6時~15時と丸二日かけて、
自動車が通れる道が開通いたしました。
そして、どかした雪で完成した左右にそびえる雪の壁はまさに立山黒部アルペンルートです。
そんなわけですでに腰痛と全身の筋肉痛です。
筋肉痛がすぐに出た!と喜んでいる場合ではありません。
補給路を確保したら次は買い出しです。
自宅の備蓄が底をつくことはないと思いますが、
とりあえずコンビニに行ってみました。
「行ってみました」と口にするのは簡単ですが、
雪中行軍は疲れた体には非常にこたえます。
自動車なら一瞬なのに、
ほんの数百mの距離が十万億仏土の彼方に思えてきます。
で、たどりついたコンビニの棚には空席が目立っていました。
シューマイとか適当に買ってきました。
上記のごとく大変なことばかりでしたが、
少し良いこともありました。
家の周囲の生活道路ももちろん積雪73㎝なのですが、
(実際は日が出て溶けるのでもう少し少ないと思いますが)
誰が音頭をとるでもなく、いつの間にか近所総出で雪かきが始まりました。
また、コンビニへの行き返りでは自動車がみるみるうちにスタックしていきしたが、
これまたどこからともなくスコップを持った人が集まり、
雪をかいたり自動車を押したりして救助していました。
(もちろん自分も微力ながらこれらの作業には参加いたしました)
大変な時でも、むしろ大変な時だからこそ、
助け合いの精神を発揮できる日本人の素晴らしさを再認識できた2日間でした。
で、今までは春になるたびに、
「今シーズンは雪が少なかったなあ」と毎年言っていましたが、
もう二度と言うまいと思いました。
「雪は少ない方」がいいという単純な事実を再認識させられた2日間でした。
なんて、既に終わった気でいますが、
雪は当分溶けそうにありません。
しかも、2月19日~20日も雪が降るみたいじゃないですか。
本当にもう勘弁です。
御多分に洩れず我らが前橋市も大雪です。
いや、大雪なんて言葉は生ぬるい、むしろ豪雪です。
2月8日に降った雪も大変でしたが、
そんなのほんの序曲に過ぎませんでした。
なんせ120年間の観測以来の歴史を塗り替える積雪量だそうですよ。
前橋地方気象台によると、前橋の積雪は15日午前8時に73センチと1896(明治29)年の統計開始以来最高を記録。従来の最高だった45(昭和20)年の37センチのほぼ倍を観測した。草津でも午後1時に148センチと観測史上最高で、東毛地域でも記録的な大雪となった。
群馬)大雪、前橋で73センチ 観測史上最高:朝日新聞デジタル:
http://www.asahi.com/articles/ASG2H4SLLG2HUHNB00Z.html
なんですか、そのダブルスコア。
新潟県の親戚から安否確認の電話が何度もありました。
今回のって雪国の人からも心配されるほどの事態だったのですか?
ちなみに自衛隊が出動する被害も出ています。
また、高崎市箕郷町松之沢で雪崩に巻き込まれて車1台が動けなくなり、大沢正明知事が午後2時50分、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。これを受け、陸自第12旅団が隊員14人と車両3台を派遣。雪をどかして男性4人を救助した。いずれもけがはないという。
群馬)大雪、前橋で73センチ 観測史上最高:朝日新聞デジタル:
http://www.asahi.com/articles/ASG2H4SLLG2HUHNB00Z.html
相馬原の自衛官のみなさま、ありがとうございました。
2月14日の朝から降り始めておりました。
同日夜、帰宅するときには、
幹線道路のセンターラインや停止線は既に見えません。
さらに一歩入った生活道路は既に10~20㎝ほど雪が積もっていました。
こちらが運転しているのは軽自動車(しかもシャコタン)です。
スタッドレスを履いていても、
アクセルを躊躇したらカメになるリスクがあります。
誰も飛び出さないでくれっ!と祈りながら家まで帰りました。
そして、2月15日。
外はまさに冠雪の平地/Snow-Covered Plainsです。
で、雪が降ったらすることと言えば、
そう、雪かきです。
しかしここで一つ問題が。
庭いじりもほとんどせず、
雪かきなんてもちろん想定していなかったため、
うちには雪かき用のプラスチックのスコップはおろか通常の金属製のスコップすらありません。
で、見つかった得物はこれです。
「フライパーン!(ドラえもん風に)」
うちのコンロが電磁調理器(IH)になり行き場を失った古いT-fal/ティファール(取っ手も取れない)のフライパン1本が唯一の装備品です。
腰まで雪に埋もれながらフライパンで必死に道を掘り進む男。
シュールです。
見るに見かねたのか、
お隣さんが金属製のスコップを貸してくれました。
本当にありがとうございました。
自宅は旗竿地なので、
駐車場から公道まで30mはあります。
最低限人が通れる幅で道を作らなければなりませんが、
公道が復旧したときのために自動車が通過できる幅を確保しなければなりません。
とりあえず2mの幅を確保することにしましょう。
すると、どけるべき雪は、
30×3×0.73=43.8m^3です。
なんと東京ドーム3.53225806 × 10^(-5)杯分に相当します。
https://www.google.co.jp/#q=43.8m^3%2F1%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0&safe=off)
もしくは浴槽219杯分(浴槽200Lで計算)。
https://www.google.co.jp/search?q=65.7m^3%2F200L&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a#hl=ja&q=%2865.7+%28m^3%29%29+%2F+%28200+L%29+%3D&rls=org.mozilla:ja:official&safe=off
で、どけた雪をどこかに移さなければならないのですが、
両隣はもちろん他人の敷地なのでそこに雪を投げるわけにはいきません。
となるとお隣さんとの境界線ぎりぎりに積むしかありません。
2月15日6時~18時、および2月16日6時~15時と丸二日かけて、
自動車が通れる道が開通いたしました。
そして、どかした雪で完成した左右にそびえる雪の壁はまさに立山黒部アルペンルートです。
そんなわけですでに腰痛と全身の筋肉痛です。
筋肉痛がすぐに出た!と喜んでいる場合ではありません。
補給路を確保したら次は買い出しです。
自宅の備蓄が底をつくことはないと思いますが、
とりあえずコンビニに行ってみました。
「行ってみました」と口にするのは簡単ですが、
雪中行軍は疲れた体には非常にこたえます。
自動車なら一瞬なのに、
ほんの数百mの距離が十万億仏土の彼方に思えてきます。
で、たどりついたコンビニの棚には空席が目立っていました。
シューマイとか適当に買ってきました。
上記のごとく大変なことばかりでしたが、
少し良いこともありました。
家の周囲の生活道路ももちろん積雪73㎝なのですが、
(実際は日が出て溶けるのでもう少し少ないと思いますが)
誰が音頭をとるでもなく、いつの間にか近所総出で雪かきが始まりました。
また、コンビニへの行き返りでは自動車がみるみるうちにスタックしていきしたが、
これまたどこからともなくスコップを持った人が集まり、
雪をかいたり自動車を押したりして救助していました。
(もちろん自分も微力ながらこれらの作業には参加いたしました)
大変な時でも、むしろ大変な時だからこそ、
助け合いの精神を発揮できる日本人の素晴らしさを再認識できた2日間でした。
で、今までは春になるたびに、
「今シーズンは雪が少なかったなあ」と毎年言っていましたが、
もう二度と言うまいと思いました。
「雪は少ない方」がいいという単純な事実を再認識させられた2日間でした。
なんて、既に終わった気でいますが、
雪は当分溶けそうにありません。
しかも、2月19日~20日も雪が降るみたいじゃないですか。
本当にもう勘弁です。
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